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第11話 『別離の波動』

■一夏の夢

 一夏、気付くと水の中。
 目の前にシャボン玉のストローと泡。
 そのストローを吹く舞夏、出現。
 舞夏、一夏の方をチラッと見て目をつぶる。
 画面が上にパン、上がっていく泡を追う。
 泡で出来た一夏?(10話の一夏の両親の夢に出てきた舞夏と同じような感じ)
 泡の一夏、一夏の方を見て、目をつぶり、涙?
 一夏、舞夏に呼びかける。
 と同時に一夏の目から流れる泡(涙)。
 舞夏はもういない。
 落ちるストロー、泡と共に消える泡の一夏。
 一夏、目を覚ます。

 一夏、モノローグ。

それは夢でした。
私の心と、舞夏ちゃんの想いが作り出している夢なのだと、私は根拠もなく信じていました。
けれど、それが現実になるとは、思ってもいなかったのです…


■カイと沙耶

 沙耶の家。
 カイと石化したセイ。

カイ「セイ…、そのまま眠っていろ。 お前はこの先起きる事を、

 カイ、セイの目を手で隠す。

カイ「見ない方がいい…」
沙耶「優しいのね…」


■引っ越しの準備をする一夏ママ

一夏ママ「引っ越しまで、あと一週間なんですからね」


■引っ越しの理由は一夏パパの転勤(イタリア・ミラノ)、家族3人で、期間は5年


■カイと沙耶

カイ「えっ?! 食べ物?」
沙耶「一度は喉も通らなくなっていたのに…。 昔の、その子(セイ)みたいにね…」

 カイ、微笑。

沙耶「何がおかしいの?」
カイ「本当ならあなたが一番良く知っているはずだ。 人間は皆、一人一人違う。 俺も、そして、あの子も」


■カイの回想

カイ「もう、6年か…」

 カイ、回想。
 一夏たちの学校の旧校舎。
 鏡から光、呆然としているセイ、鏡から出現するカイ。

セイ「キミ…、キミ…、は…?」
カイ「俺は、カイ」

 回想続く、そして雷のジンのチカラを使うセイ。

カイ「結局、一夏ちゃんも同じ運命を辿るのか…。 試しの子に選ばれた者の運命を…。 セイ…」


■カイ

カイ「試しの子に科せられる、七つの試練、そして、七つの大罪。
   無垢な純粋さは失わされ、選択を迫られる」

 カイ、回想。
 鏡に磔になったセイ。

セイ「沙耶…さん…」
沙耶「さぁ、あなたの選択を聞かせて貰うわ、セイくん」
セイ「俺…俺には…」
カイ「セイ!」
セイ「俺には出来ないよ! そんな…選ぶなんて…」
沙耶「どちらも選べない…、そんな選択肢は存在しないわ。 それはルール違反よ」
セイ「ルール違反って…、ルール違反って、どういう事なんですか? 沙耶さん!」
沙耶「試しは、失敗だったようね」

 沙耶、マフラーを鎌に変える。

沙耶「残念だわ」
カイ「セイ!」

 カイ、セイを庇うように沙耶の前に立つ。

沙耶「どういうつもり?」
カイ「俺は…」

 回想終了。

カイ「俺はお前を苦しめるだけだった…、ずっと…。 セイ…」


■一夏の転校の事を知っていた未知留たち


■一夏が転校以外の悩みを抱えている事、江ノ島の停電等に一夏が関わっている事、
  それが舞夏の存在に起因している事、に気付いている未知留


■沙耶に何かをされ、グッタリする舞夏
  → ペナルティ?


■一夏と未知留

 一夏と未知留、自分たちを見ている沙耶に気付く。
 沙耶、立ち去る。

一夏「沙耶…さん…」
未知留「一夏ちゃん、あの女の人知ってるんですか?」
一夏「どういう、事ですか…?」
未知留「あの人、舞夏ちゃんと同じ感じがします」
一夏「そんな、まさか…」
未知留「でも最近、一夏ちゃんも…」
一夏「え…?」
未知留「だんだん一夏ちゃんも、似てきてる気がします…」
一夏「え?!…」


■一夏、セミの死骸を見て赤い目に。そして頭に映像がいくつか浮かび、倒れる
  → 隣が売り家だった事を思い出し、沙耶の存在の不自然さに気付いた? やはり沙耶が暗示をかけていた?
  → セイとカイについても何かに気付いた?


■その他

□日付。一夏ママの「引っ越しまで一週間」というセリフ。
  31日が引っ越しだとして、この日は8月24日、もしくは25日。

□6年前、セイが女子校である一夏たちの学校にいた理由は、「学校交歓会」

□舞夏が1話の回想をするシーン
舞夏「大丈夫! あたし、責任持つって、約束する。 はい、指切りげんまん」
 この後の、
舞夏「誰にもナイショ。 約束ね」
 というセリフは1話では描写されていない。(「指切りげんまん」のあと、シーンが変わる)


・一夏が舞夏にナイショにしていたのは引っ越しの事だったのか、なぜナイショにする必要があったのか
  → 「引っ越しの事は伝えず、友達とこの夏を楽しむ(舞夏も含めて)」という理由。
     → 一緒に住んでるんだから、いつかはバレるが、自分からはあえて言わない。
  → 舞夏が皐月たちにうっかり話してしまう事を危惧した?
・一夏が食べ物を食べられるようになった事に驚くカイ
  → セイの試しは、食事が取れなくなったまま、終了した? この事と試し(の進行)との関係
・海の水はダメで、プールは大丈夫な未知留
・セイは選択の時までルールの事を(試しの事も?)知らなかった?
・未知留に何かを話そうとする一夏に対し、「ルール違反になっちゃう」と心配する舞夏
  → 一夏は試しの事もルールの事も知らないはず
    一夏にジン等の事を口外させてはいけないという、舞夏に対するルール?
  → 今回後付け?で出された、舞夏の「誰にもナイショ。 約束ね」というセリフが、一夏に対するルール
    ルールの存在自体は一夏に対して明らかになっていないが、この舞夏との約束(誰にもナイショ)を破ると一夏がルール違反