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第6話 『濡肌の微熱』

■感想文

舞夏「どれどれ〜。 うん、うん。 陽、月、地、水、焔。 うん、感想文としては悪くないんじゃない?」
一夏「よかったぁ…」
舞夏「でもぉ…」
一夏「えっ?」
舞夏「これって、ホントに素直な感想?」
一夏「えっ、ど、どうしてですか?」
舞夏「…ごめん。 なんか、よそ行きっぽい感じ、したから」
一夏「すみません…」

 一夏、モノローグ。

それは、本当でした。
その頃の私は、ジンのチカラを借りる事が、苦痛になり始めていたのですが…
そうとは、ひと言も書いていなかったのです…


■1話アバンで増えていた写真、この時点で貼られている


■ネックレスと、この夏

 一夏、ネックレスを着ける。

舞夏「へー、カワイイじゃん」
一夏「セイさんたちに貰った、誕生日プレゼントなんです」

 一夏、ドアの方へ。

舞夏「どこ行くの?一夏」
一夏「夏休みの宿題をしに、図書館まで。 一緒に行きます?」
舞夏「(割と冷たく)そんなのする必要あんの?」
一夏「えっ…? お、お母さんか、お父さんに、聞いたんですか…?」
舞夏「(すっとぼけて)なぁにを〜?」
一夏「…なんでもありません」

 一夏、モノローグ。

そう言えば、おかしな事ばかりでした。
学校の、旧校舎の鏡から現れた舞夏ちゃん。
それに、突然やってきた舞夏ちゃんを、受け入れてくれた、お母さんたち…
それでも、私は、この夏を、今年の夏を、大事にしたかったのでした…


■一夏たちを追う沙耶、それを見ているセイ


■一夏、モノローグ

(舞夏の声「夏休みの宿題なんて、やる意味無いんじゃない?」)
ホントに、舞夏ちゃんの言うとおりかもしれない…
だって、この宿題は、どこにも提出しないんですから…


■セイと沙耶

セイ「あなたはひどい人だ…」
沙耶「もう、あなたと私は関係ないはず…。 こんなの…」
セイ「ルール違反って言うんでしょ? そんな事は分かってます…。 けど…!」
沙耶「6年前…」
セイ「!」
沙耶「6年前…、あなたは答えを出した…。 いいえ、答えを出せなかった…。 だから…」
セイ「オレが!……オレが悪いのは、分かってます…。 でも…、だったら直接オレに…」

 見ていた一夏と舞夏、逃げるように去る。

 立ち去ろうとする沙耶。沙耶の腕を掴むセイ。

セイ「沙耶さん!」
沙耶「ルール違反よ、これ以上は」

→ 6年前、選択を迫られたのはセイ。しかしその事によって影響(罰?)を受けたのはセイではない?(カイ?)


■舞夏

 風邪で寝込んでいる一夏。

舞夏「一夏…。 こんな時に、涙も流せないなんて…。 私って、最低だね…」


■一夏、モノローグ

私があの場所にいた事に、セイさんは、気付いていたのでした。
その事を考えただけで、私は…
恥ずかしくて、全ての事から逃げ出したくなってしまいました。
けれど…、もう遅かったのです。
その時…、既に私は、逃げる事など、出来なくなっていたのでした…

 一夏、目が赤く光る。


■その他

□図書館で児童書を読む舞夏と、変身後上空で「ジャックと豆の木みたい」と言う舞夏

□喫茶店での席の並び(左1話、右6話)
  → 1話では皐月と蛍子は隣に座っているが、5話の後の6話では斜に座っている


・一夏が舞夏にも秘密にしている事とは
・どこにも提出しない宿題
・涙を流せないという舞夏
・一夏の赤く光る目